2023.04.15 フォルクスワーゲン, Koma, アウディ

Race Turbo

ターボブローする前に・・・

 

初期型GOLF7、AUDI S3をパワーアップすると起こりやすいターボブロー。

全ての車両とは限りませんが、パワーアップしていないノーマル車両でも起こっていることから耐久性がギリギリなんだと思います。過去2件ほど全くノーマル車両で高速で壊れてしまったお客さんもいます。そのうち1件は新車で納車されてすぐ・・・こういうケースは保証で直してくれるとは思いますがチューニング車両はそういう訳にも行きません・・・

 

壊れるのは決まってシャフトが折れてしまう事です。

エキゾースト側が折れることによってコンプレッサー側ブレードのダメージを少なくしていますが、コンプレッサー側が欠けていたりハウジングをガリガリ削ってしまっている場合にはターボのオイルラインから削れた金属粉が回ってしまい、各チェックバルブとかVVTバルブとかを詰まらせたりします。透過率の良いオイルフィルターを使っている場合はクランクシャフトのメタル潤滑用の穴まで粉が塞いでしまい深刻な問題になります。

もし壊れてしまったら、即停止で走行するのはやめてください。

コンプレッサー側のダメージがほぼ無い場合はオイルパンとオイルポンプだけチェックすればターボ本体の交換だけで済む事がほとんどです。

但し、スチール製の折れたエキゾースト側ブレードはハウジングから落ちて触媒に刺さっている事が多いので、ターボと触媒交換になる事もあります。

製造元はドイツIHIなんですが、日本のIHI Turbo社にも何回か検証してもらい、結果「許容回転数オーバー」ですね・・・まぁ、バラバラになったやつ調べてもらってもそういう感じになっちゃいますよね。。。

 

純正も仕様変更が何度か繰り返されていて後期モデルではそれなり対策されている感じですが、不安に感じたり、特にスポーツ走行をされている方は「TTE Race Turbo」へ換装するのをお勧めします。

このTTEターボはコンプレッサー/エキゾースト共に純正のブレードを使っていますので風量自体は変わりませんが、軸受のベアリング部が耐久性のあるもの変更され、さらに再バランスがされています。

コンプレッサー側もエキゾースト側もノーマルブレードで風量も変わらないので、CPUのリセッティングも必要ありません。

今回はオプション設定があるヒートシールド付きをオーダーしました。

交換後はアクチュエーター電圧のチェックをして、キャリブレーションします。

 

 

また、ノーマル車両で壊れてしまって、交換はノーマルターボでも良いという事であれば、IHIターボから純正品の用意もできます。

IHI製品の窓口にもなっておりますので、ゴルフに限らずIHIターボなら他車用でも用意可能です。

IHI正規品は日本語も書かれているの取説と保証書が付属します。

価格も純正を自動車メーカーやディーラーから買うよりIHIから直接購入する方が遥かにリーズナブルです。

ちなみにこのターボにも格安のスーパーコピー品が存在します。

IHIでネットの画像を確認してもらったところ「100%フェイク」との事でした。

しかもコピーのハイフロー製品も存在します・・・

プラグもそうですが、この辺の格安コピー品は怖いですね・・・

世界でも結構流通していてトラブっているみたいなのでお気を付けください!

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