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2012.10.26 Matsufuji, BMW, ミニ

Adenau IDI MINI CHALLENGE・・・その3

さて、先日FSWにて無事初走行を終えたAdenau IDI MINI CHALLENGEさん:roll:

ほぼトラブルフリーで、30分走行枠3本を難なくこなしてくれました:eek:

結果からご報告しますと、ラジアルタイヤで2′05″2 というタイムでしたが、ドライバーからのコメントは・・・「終始アンダーなんですけど・・・・セッティングと言うより、タイヤが負けてる気がします・・・」

そこで車載動画を確認した所、今までに見た事が無いくらいのアンダーステアで、かなり苦戦している様子が伺えました:lol:

根本的な原因は、どうやらDREXLER製LSDに起因しているようで、基本的に2Wayなためラジアルタイヤの場合グリップ不足により強烈なアンダーを誘発しているようです:shock:

こちらについての対策は、やはりSタイヤ以上のグリップでないと本来の性能は発揮できないとの結論となり、次回はSタイヤでテストを行う事に決定致しました:eek:

もちろん、タイヤの磨耗具合も確認済みでアライメントや減衰の変更も行い再チャレンジして見ます:wink:

さて、ここからはスポーツ走行に於けるドイツ車の水温対策について、新たなプログラムが有効である事が確認出来ましたのでご報告致します:idea:

ドイツ車のサーキット走行に於ける水温等の問題は以前からの課題となってますが、基本的に”連続走行ができない”、”4~5周でクーリングラップを入れないと走れない”という声を、とても良く耳にしております。

2000年以前の車両では従来から存在している、いわゆる”ローテンプ・サーモ”と呼ばれる開弁温度が低いサーモスタットに交換する事で対応しておりましたが、2000年以降のドイツ車には俗に言う”特性マップ制御式サーモスタット”が採用され、任意での交換が行えなくなってしまいました。

この写真は、MINI R56 JCW用のサーモスタット一体型ハウジングになります:roll:この写真の一番手前にある四角いコネクターがサーモスタットに通電する箇所になります。

従来はエンジン水温の作用でのみサーモスタットに内蔵されいるサーモワックスを溶解し冷却回路を切り替えるという、あくまでも機械的な作動でのみ制御を行っていた所を、現在のエンジンではエンジンコンピューターにプログラムされている特性マップを使用し、意図的にサーモワックス内のニクロム線に通電する事でサーモワックスを溶解させるようになりました。これによりエンジン水温制御もエンジンコンピューターで制御する事が可能になりました。

・・・・という事はですよ・・・この、”特性マップ”を変更できれば、任意の設定温度でサーモスタットをコントロールする事が可能になりまよね???:wink:

そこで、Adenauで大変お世話になってますVehicle さんにご協力頂き、プログラムを解析してもらった所・・・・・・・・:idea::shock:

結果はズバリ!! 今回のFSW走行を行ったMINI R56 JCWは、エマージェンシー制御が介入する事なく連続走行を行う事ができました:eek:(もちろん、Adenau代表のプロドライバー密山のドライブです)

その時の水温は、ダンロップから最終コーナーまでの一番熱負荷の掛かる箇所でもMAX 110℃、それ以外のセクションでは約90℃という理想的な温度にまで下げる事が出来ました:!::!::eek:(これに伴い、必然的に油温も下がる事になります:mrgreen:

これらの制御変更は、Vehicle chips-Tuningを施工されている車両でのみ、プログラミング作業を行えます:idea::wink:

まず先行で施工開始はMINI R56 から:idea::wink:この他にも、可能な限り車種を拡大して行く予定です(次の予定はGOLF VIかな???:lol:

価格に尽きましては、Adenau info または お電話にてご相談下さいませ:wink:

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